フィラリア予防はいつから

フィラリアって何?

フィラリアは、蚊を媒介として感染する白いそうめん状の寄生虫のことで
犬・猫・人間に感染しフィラリア症という病気を引き起こします。

感染すると宿主の体内で成長し、心臓・肺・リンパ管・皮下組織などに寄生し
最悪の場合は死に至る怖い病気です。初期から重度までの症状は
下記の通りに移行していきます。

初期 : 運動時の咳、活動量の低下
進行 : 咳込み, 呼吸困難, チアノーゼ(舌や歯ぐきの青白化)
むくみ,腹水
重度 : 右心不全, 肺障害, 血管の硬化, 血栓形成

予防しないとどうなるの?

フィラリア症の予防をしない屋外の犬の場合、1年目で約4割, 2年目で約8割,
3年目で約9割強の感染率になると言われています。

フィラリア予防薬としてイベルメクチンが、1981年に日本で発売されました。
それ以前の屋外犬の寿命は4~5年で、多くの犬がフィラリア症で命を落としていたのです。

今では考えずらいのですが、イベルメクチンが発売させる前は
猛毒のヒ素がフィラリア治療薬として使用されていました。
フィラリアが勝つか、犬の生命力が勝るかという究極の治療だったのです。

屋外犬だけに限らず室内犬も、散歩で外にでたり
室内に飛んでいる蚊に刺されるリスクはありますので
予防し必要になります。

また猫の場合は犬よりも感染率が低く、10頭に1頭ほどですが
犬よりも治療法が難しく、突然死のリスクが高くなります。

いつから飲み始めるのか?

一般的に蚊は、気温が18℃以上で吸血活動を始めると言われています。
そのため住んでいる地域によって、投薬するタイミングは違ってきます。

北海道は 6-11月, 本州 5-12月, 沖縄 通年投与が目安となっていますが
近年の温暖化による気候変動で、開始時期や投与期間が変わってきています。 

飲み忘れたらどうするの?

気がついたら薬を飲ませるのを忘れていた!と、焦る時があります。
そう、飲み忘れた場合はどうするのか?は非常に重要なポイントです。

結論から申し上げると、未投薬の期間によって対応が違ってきます。

数日~1ケ月 → 気づいた時点ですぐ飲ませる
1ケ月以上 → 感染の可能性があるため動物病院にて血液検査を実施
         (未感染の場合は投薬し、感染の場合は治療となる)

飲み忘れを防ぐ方法として、毎月同じ日にちに与える、カレンダーに
シール貼りや書き留める、スマホのスケージュールに入力するなど
必ず視覚や聴覚に働きかけるようにすることです。
たとえ飲み忘れた場合でも、1~2日ほどで気付けるように
記憶に頼る事だけはお勧めしません。     

まとめ

フィラリアは予防しない場合は、高い確率で死に至る怖い病気ですが
薬の投与を忘れなければ、100%防ぐことができます。
薬を与える時期や、飲み忘れを防ぐことによって
愛犬・愛猫が寿命をまっとうし、楽しく健康に生きることが出来ます。

一旦、罹患してしまうとやっかいな病気となり
治療費も高額になってしまいます。
月額数百円~数千円で、家族の健康リスクを減らせますので
経済的な負担ではありますが、ぜひご一考をお願いします。